寒い季節は朝などは体が動かない、動かしづらいということってありますよね?
楽器を演奏するというのはどちらかというと文化系のイメージなので体動きなんか関係ないと考える人が多かったりします。しかし、体が動かしづらいということは、ドラムも叩きづらいとも言えます。今回はそういう時の対処法をお伝えしたいと思います。
ドラムもスポーツと一緒で体を使う
不真面目なキミは普段から体のケアはやっていますか?そんなことやってねーよ!と言う人が多そうですね(笑)ではではスポーツをする前にストレッチやウォーミングアップはしますよね?
ドラムを叩く時もストレッチやウォーミングアップは必要なのです。
ドラムを叩くという行為は木の棒を持って物を叩いて音を鳴らすということです。決して良い例えではありませんが、ケンカに慣れてない人が人を殴るこぶしを痛めてしまうことがあります。つまりそれだけ体に負担がかかるということです。
ドラムを叩くのも同じように”棒で物を叩く”わけです。つまり、体に衝撃が加わるのです。もちろん、それが蓄積されるとダメージになってしまいます。ダメージが蓄積されるとそれは次第に痛みとなって現れてきます。
ドラムが原因で起こるケガ
ボクもケガというほどではありませんが手首が痛くなったりしたことは何度もあります。
以前の記事に書いたこともありますが、手首が腱鞘炎になってしまう人も多いです。激しいジャンルだとなりやすいのはもちろんですが、そうでないジャンルでも同じです。あとよくある話だと腰や肩を痛める人が多いですね。
音楽で楽器を演奏するだけなんだから、そんな大げさな話だろと思ってしまうかもしれませんね。ドラマーでドラムをすることによる持病を抱えてるという人は少なくありません。
有名なところだとXJAPANのYOSHIKIさんが首の頸椎を痛めてるという話はよくニュースなどにも流れたりしていますよね。手首もYOSHIKIさんはサポーターをしてましたね。
余談ですが、マイケル・ジャクソンがそれを見てサポーターを気に入ってもらったという話もありました。
あと、これはどうすることもできない部分はありますが、手にマメやタコは必ずできます。これもケガといえばケガですね。このようにドラムを叩くことで起こしてしまうケガがいくつかありますが、ドラムセットでその対策をしてる人もたくさんいます。
ケガをしないためのセッティング
まずわかりやすいのは、シンバルの高さです。
シンバルの高さが高いとどうしても肩に負担がかかってしまいます。腕を高くあげた上に叩くという行為ですから、肩への負担は避けられません。それが起因でシンバルの高さを低くする人もいます。
そして一番多いであろうと思われるのはイス(ドラムスローン)の高さです。
腰を痛める人はイスを極端に高くしたりすることもあります。体の使い方や癖で変わる部分もあるので、低くして楽になるという人もいるみたいです。
あとは長時間の演奏の負担を軽くするために背もたれがついたイスを使う人もいますね。
ドラムを叩く前にすること
ケガをしないためにドラムを叩く前にすること。それはスポーツをするのと同じです。それはストレッチとウォーミングアップです。
これは厳密に言うと日常生活でも必要なことと言えるので、ドラムを叩くという独特な体の使い方をするときに必要なのは当たり前とも言えます。ではストレッチはどんなことをするべきなのか?一般的な運動する前のストレッチでOKです!
そこに腕や手首に効くようなストレッチをするとよりいいでしょう。普通のストレッチでいいのか、特別なストレッチはないのか?と思われるかもしれませんが、ドラムは全身運動です。つまり全身をしっかりほぐしましょう。
ウォーミングアップは一般的なスティックコントロールが一番やりやすいですね。
スティックコントロールであれば、ライブの前などにスティックさえあれば、素振りや腿や膝などを軽く叩くなどで手首や指を動かすことができます。パラディドルなどがやりやすいと思います。僕はそこに3連譜系のスティックコントロールをします。
4小節ごとに3連譜の”アタマ”、”真ん中”、”オシリ”とアクセントの場所をずらしていくというパターンです。
タカタ、タカタ、タカタ、タカタ
タカタ、タカタ、タカタ、タカタ
タカタ、タカタ、タカタ、タカタ
という感じです。
3連譜は文字通り3の奇数で構成されます。
そのため、バランスが取りづらくなります。独特なリズムにアクセントを入れることで、リズムが一定でなかったり、3連譜でなく、阿波踊りのようなリズムになってしまったり(笑)←これ実際にそうなってしまうことがあります(^_^;)
あとはパラディドルなども有効ですが、体のバランスなどを見たり、調子を合わせていくという部分では3連譜のアクセントを移動させるという方法が確認しやすく、準備としては適してると思います。
ドラムを叩くために備えること
ドラムがスポーツすることと同じだと聞いて、ジムに通ってトレーニングしなければと考えたかもしれません。それに関してはどうするかは自分で決めればいいと思います。
どちらでも構いません。
ただ、言えることはジムのトレーニングがドラムの練習時間を削ってしまうようになったら本末転倒と言えます。特に筋肉をバキバキに鍛えるようなトレーニングをして、筋肉をつけると感覚が変わってしまい、ドラムが叩きにくくなってしまうこともあります。
これはボクの実体験です。
ガンガン筋トレをして胸や肩に筋肉がついたら、シンバルを叩く動作が少し鈍くなり、ストレスを感じました(笑)つまり、鍛える場所や鍛える度合いによってはデメリットになってしまうことがあるのです。
だからと言って運動不足だとスタジオの練習ですらしんどくなってしまうこともあるので、適度に運動はした方がいいです。
これはドラムを叩くかどうかに関わらず必要なことですね。つまり、わざわざ何かしなければいけないということはありません。
ドラムを叩くという行為だけで鍛えられると言う部分も実際にあります。強いて言うのであれば体幹を鍛えたり、持久力は多少あったらドラムを叩くときは有利になりますね。ドラムを叩くというのは、ケガになるリスクはないとは言えません。でもそれは、他の楽器も同じことです。
それ以上にドラムを叩くというのはとても楽しいので、まずはそうなるようにしてもらいたいなと思います^^
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