あなたはアップダウン奏法は知っていますか?
教則本などでもこのアップダウン奏法の説明はよくされてるので、見たり聞いたことがある人も多いと思います。でもこのブログを読んでるような不真面目なキミは「別にこんなのやんなくても叩けるじゃん」と思ってスルーしてしまってる人もいるでしょう。
でも、上達してくるとこのアップダウン奏法はできるようになると”手抜き”や”省エネ”ができるようになるんです!
今回はそんなアップダウン奏法について説明していきます!
1回の動きで2回叩けてしまう?
アップダウン奏法というのは腕を下ろす1回の動作に対して、手首を動かして2回叩くという奏法です。
つまり腕の動きが減ります。
それだけで何が変わるのかと思いますよね?実際にボク自身も教則本やドラムマガジンで読んだときはそんなことしなくても叩けるし、わざわざ練習する必要なんてないだろと思っていました。
しかし、ボクはとある音楽と出会ってしまったのです。
メロコアというジャンルの音楽です。
それまではボクもいわゆるシングルストロークで事足りていました。しかし、メロコア系のドラムとなるとBPM180以上のスラッシュビートがかなりの割合を占めます。
ボクはメロコア自体は好きでしたが、そこまで演奏したいと思うこともなく、なんとなく誘われて参加したバンドが持ち歌の8割がまさにメロコア系のスラッシュビートのようなバンドだったのです。
最初はかなり苦労しました。なぜならシングルストロークでスラッシュビートをやりきってしまおうという無謀な挑戦をしていたのですから(笑)
ボクは右手に限界を感じてすぐにアップダウン奏法を取りいれました。
それでも速いテンポが大変なのは変わりありませんが、右手はアップダウンをすることでかなり負担が軽減されました。つまり、腱鞘炎などのリスクも減るのです。
実際にアップダウン奏法はどうやって叩くのか?
ズバリ叩くポイントは手首です
具体的に何を動かすのかというと手首の角度です。
腕を下ろす時はシングルストロークや普通の手首の動かし方ですが、そのまま腕をあげる時がポイントです!叩いて下ろした腕をあげる時に、腕を上げつつ手首を折りながら叩くという感じです。
最初は少し違和感を感じるかもしれませんが、腕を振る回数も減るし、動きもスムーズになります。慣れるまではイメージとしては叩いてる面を、前後に微妙に動かすような感じだとやりやすいです。
最初は8ビートをハイハットで叩くという練習をするのがいいでしょう。その後にライドと動かしていくと感覚も板についてきます。
速いリズムを叩く以外にも活用できる叩き方
ボクがアップダウンを使うきっかけになったのは、速いテンポのリズムを叩くためでしたが、アップダウン奏法は速いテンポで叩く以外でも有効活用できます。アップダウンをうまく生かして強弱を付けることができます。その動きを生かして叩ける独特なリズムがあります。
それは”裏打ち”と呼ばれるリズムです。
ツッチー、ツッチー、ツッチー、ツッチー、
というハイハットをオープンクローズを繰り返すリズムです。音楽のジャンル的にはディスコ系の音楽によく使われるリズムパターンです。では、なぜこの叩き方にアップダウンが有効なのか?
ハイハットのオープンクローズをすればできるのではないのかと考えてる人もいると思います。
しかし、8ビートのウラだけを叩いて他のキックやスネアを普通に入れていくのは、意外と難しいものです。これは別の記事でもお伝えしてるのですが、手と足があってのドラムです。
つまり、普段当たり前に叩いてるリズムの動きや体のバランスが変わってしまうと、かなり動きづらくなってしまうことがあります。
そこでアップダウン奏法の登場です。
腕の動きをアップダウン奏法での8ビートの動きでしていれば、あとは右足のハイハットのオープンクローズを意識するだけで叩けます。そこを念頭に手と足を動かしていくようなイメージです。そしてそのリズムを体で表現するようなイメージで叩くといいでしょう。
よく裏打ちを得意としたりするドラマーは歌うドラムを叩くなんて言われたりもするのですが、多彩な音を鳴らしてるような感じになるので、そう見られるのかもしれませんね。
アップダウン奏法で幅が広がる
今回はアップダウン奏法ができるようになるとどうなるのかというのをお伝えしましたが、今となっては、メロコアも裏打ちもかなりやりたい人が多いタイプのジャンルだと思います。つまり今流行ってるような曲をやりたかったら、アップダウン奏法を覚えた方がいいです。
このアップダウン奏法でうまく叩けるようにするのに大事なのが”力を抜いて叩くこと”です。
力を抜いたり、腕の動きを減らしたりと一見楽をするような話をしてるように感じるかもしれません。最初は色々詰め込みますが、ある程度積み上がってきたら、力を抜くなど引き算も必要になってくるのです。
そしてそこで生まれた余裕を生かして新たなものを取り込んでいくというイメージです。そうすれば、自分のキャパを超えて、無理をするようなことをしなくてもうまくなることができます。
これって教則本なんかではなかなか教えてくれませんよね^^
では、また!
コメント