不真面目なキミは、ドラムを演奏するときのテンポやリズムはしっかりキープできていますか?
オカズになったら速くなってしまう、ギターソロや転調するところなどで8ビートがスラッシュビートになったら走ってしまうようなことはありませんか?
そうならないためには何をすべきなのか?それはテンポを安定させていれば、そんなことにはなりにくいのです。
テンポをキープするにはメトロノームを使うのが一番間違いありません。
メトロノームを今まで使ってなくて、いきなりメトロノームを使えと言われて、実際にメトロノームと一緒に演奏をするとごちゃごちゃになってしまってる人もいるかもしれませんね。
オレは不真面目なドラマーだからメトロノームなんかにしばられないぜ!と考えてる人もいるでしょう。
でも、
マジでやった方が良い。
1人だけでドラムをやるなら全然それでOKですが、バンドをやるなら避けて通ることはできません。ということで、今回はメトロノームを聴きながら、ドラムを叩くコツを説明したいと思います!
なぜメトロノームと一緒にドラムは叩きづらいのか?
メトロノームなどのクリック音は・・・。ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!やコン!コン!コン!コン!というように、アタック音と呼ばれる部類の音にになります。
そして、ドラムから叩く音も、アタック音です。
つまり、音の性質としては似たような音と言うことです。
すなわち、
音がカブりやすいんです。
特にドラムに慣れておらず、生のドラムセットの音の大きさや衝撃に慣れていないと、メトロノームの音とドラムセット自体の音を聞き分けるのはかなり大変です。では聞き分けるのは大変な場合はどうするのでしょうか。
実際にどうやってメトロノームと一緒にドラムを叩くのか?
メトロノームなどのクリック音は、短いです。音符にすると、4分音符ではなく、16分音符の後に付点8分休符がつくようなイメージです。
かなり短い音が鳴るということです。
他の楽器と違い、ドラムは打楽器のため、リズムを取るのが、本来の役目ですよね。そしてメトロノームはリズムを取るための道具です。しかし、ドラムの場合は、自分がリズムの根幹になります。つまりメトロノームを聞き入ってはいけないのです。
ドラムの場合は、メトロノームはテンポを保つためのガイドラインです。合わせようとしすぎてはいけません。
そうすると、人によっては逆にズレてしまう人もいます。なぜかというと、音を聞いてから叩くような感じになってしまうので、ピッ!という音を確認してから叩くような感じになってしまうのです。
つまりメトロームの音から遅れてしまうんですね。
もちろん、自分だけメトロノームを聞いてる場合は、それが一定であれば良いのですが、バンドでスピーカーからクリックを鳴らす場合はそういうわけにはいきません。今どきはDJと合わせるようなミクスチャーやDUBなどの場合もそうです。
メトロノームの音にジャストで合わせられた方が間違いはないのです。では、実際にメトロノームを使ってドラムを叩いてるとどういう状態になるのかというと、
メトロノームの音が消える
消えちゃダメだろ?そう思った人は多いと思います。
いいんです!
実際にメトロノームが消えるというのは、感覚に近いのですが、実際にしっかり合ってくると、自分が叩く音で消えてしまいます。つまりジャストのタイミングで叩けてくるとメトロノームの音が消えてしまうのです。
慣れないとかなり戸惑います。でもそれで合ってるのです。
もし不安だったら、録音するのが確実です。ドラムセットの場合だとクラッシュシンバルの音で、アタマの1拍目が聞こえないこともあるのです。
こんな話もあります。
Tower Of Powerというファンクバンドがあるのですが、このリズム隊(つまりドラムとベース)は最高のリズム隊だと呼ばれるバンドの一つです。この二人がいつかのインタビューで「お互いの音が聞こえなくなったまま曲が終わってしまうようなことがある」と言っていました。
つまりジャストで音があっていたということです。ファンクバンドで、ベースもかなり動きのあるような演奏だったというのもその一因でしょうね。
それだけ音があってしまうと生のドラムの音が大きいので消えてしまったように感じるということです。でもそれで良いのです。
テンポに正確なメトロノームにジャストで合ってるということは、自分が出してる音のテンポがジャストでできているということになります。そして聞いてる人にはちゃんと聞こえています。
メトロノームはスタートする時のカウントに合わせて、叩き出し、そのカウントの感覚を感じながら、メトロノームの音を感じながらリズムを出すという感覚です。感覚的だし一度に考えることが多いので、最初は難しいとおもいますが、すぐに慣れますよ!
あとは生のドラムを叩く時以外の練習でもクリックを流しながら、練習する方が良いですね。そうすれば、曲づくりの際などにテンポを出すときなどにかなり有効です!
ジャストでメトロノームの音でテンポをキープができるようにして、リズムが狂わないドラマーになりましょう!
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