リズムに合わせて叩く
ドラムを叩く上でそれは当たり前のことですが、ではそれだけなのか?テンポが速いのか遅いのか、リズムやビート、強弱などのように譜面では表せない部分もあります。
ドラムという楽器は打楽器の中でもマリンバのように音階もなく、一定のアタック音を出してるだけと思われがち、しかし、ドラムも曲の雰囲気に合わせて、音色を変えたりすることはあるのです。
もちろん、譜面上でもアクセントなどはあるにはありますが、細かいニュアンスを伝えられることはありません。プロのミュージシャン達はそれを曲に合わせて叩き方を変えたりしているのです。
いわゆる抑揚と呼ばれるものです。
その抑揚をつける決め手は叩き方や音色をコントロールするなど方法はいくつかあります。まずはその抑揚をつける為にも音色を操れるようにならなくていけません。
今回はその音色の変え方などについてお伝えします。
スネアで奏でる音は多種多様
スネアの叩き方が多様なのは心得ていると思いますが、スネアの場合は2種類のリム(太鼓のふちの金属部分)を使った叩き方があります。
まず一つはクローズド・リムショット。
静かな場面などでコツコツコツコツと鳴らしたりすることがあります。その際にどこを叩いてるのかというとスネアのヘッドを叩かずにリムだけを叩いてるのです。
リムショットも叩き方や叩く場所などを探して叩くとかなり抜けの良い綺麗な音がなるようになります。一般的に言われるリムショットは、このクローズド・リムショットのことを指すことが多いのです。叩く場所やスティックの持ち方、手の形で変わるのです。
一般的な方法としてはスティックを反対向きに握って、チップの方を手に持ってきて、手のひらの小指側の側面でスネアのヘッドをミュートさせながら、叩きます。
叩き方が少し変わるだけでかなり音が変わります。スネアでも良い音が鳴るポイントが変わるので、実際に曲を叩く前に一番良い音が鳴るポイントを見つけましょう!
もう一つはオープン・リムショット。
これはスネアを叩く際にヘッドに当てると同時にリムにも当てるという叩き方です。そうすると、スネアの音の中にカンカン!というかなりパワフルにな音になります。
よくドラマーはこれをリムをかけるなどと言います。
ちなみにこのオープン・リムショットはかなりパワフルになるので、力を入れなくても結構目立つようになってしまいます。全体のバランスを見て使わないと、他のメンバーからクレームがきます。ちなみにこれはボクの実体験です(笑)
オープン・リムショットはタムなどでも使うドラマーはいますが、そんなにやりません。あと、オープン・リムショットは結構な頻度で金属部分に当たるということもあり、スティックが折れやすいというデメリットもあります。
次はロールです。
ロールは吹奏楽出身の人が得意だったりしますよね。これも曲の雰囲気に合わせて用いることはありますね。このロールについてはあまりしっかり書かれてない教則本も結構あります。ロールを簡単に叩く方法はスネアのヘッドの向かって上の端の部分を叩くとロールをしやすくなります。
なぜかというと、ヘッドは真ん中に寄ると柔らかく、リム側に寄ると硬くパンパンに張った状態になります。そしてスネアの端の方でヘッドの上の部分だと手を動かしやすくもなるので、そこで手元を柔らかく持って、細かく動かすと見事なロールができるようになるのです!
小さい動きから大きくするだけで、だんだんと大きくなるようになります。
ちなみにロールやリムショット用のスネアを用意する人もいます。その場合は浅胴のモノだったり、シェルがカッパー(銅)だったりとメインスネアとは違う形や材質の物をそれ用のキレイにリムの音がなるスネアを用意するんですね。
シンバルも叩き方で印象が変わる!
シンバルの叩き方は強弱やミュートなどがあります。あとはシンバル・ロールという叩き方も特徴のある叩き方の一つですね。シンバルの場合はスティックの使い方でもかなり変わります。
スティックの先のチップで叩いて細かい音を出したり、ステックのショルダー部分で強く叩いたりという感じですね。これだけでもかなり音が変わります。そしてスティックの振り方でも変わります。叩くときに腕を振り切ったり、振り切らず止めたりという感じですね。これで音の長さが変わります。
譜面上では音の長さの指定などはあまりありません。しかし、バラードなどの静かな曲でここを上手に操ることで、曲の雰囲気が一気に高まるようにすることもできるのです!ちなみにスティックのナイロンチップのスティックはシンバルで綺麗な音が鳴るようにという仕様になっています。
シンバルの叩きわけでいうとライドシンバルがかなりの多様です。
ライドのカップ部分をカンカンカンカンと言わせたり、チップで叩いたり、ショルダー部分で倍音を出しながら叩くという感じでリズムを刻む際の叩き方だけでもけっこう多様なのです。
基本だけどド真ん中を叩くと良い音が出る!
これもこんなこと知ってるよ!ということかもしれません。でもこれができてない人は結構いるもんです。
ボクもそうでした(笑)
かなりドラムにも慣れてきた今だからこそ確認をしてみましょう!ヘッドの中心をしっかり叩きましょう。さらにここで力を抜いて叩けると音の抜けが良くなります。
チューニングでも変化しますが、ヘッドの真ん中を力抜いて、叩くことで音抜けが良くなり、かなり響くようになります。そうすることで、スネアがとても綺麗に聞こえるようになり、リズムを気持ち良くすることもできます。
もうこんなことできるよ!と思うかもしれませんが、力が抜けるようになったら、ここであえて再確認をしてコントロールできるようにしましょう!
しかし、中心を叩いた音ではなく、少しずらした音があなた自身や周りの人が気にいることもあると思います。
ドラムは不思議なもので、ドラム本体やチューニングが同じであっても、叩く人の癖や叩き方でも変わります。1曲のうちに何回も叩く中の1発だけと思うかもしれませんが、レベルが上がってくるとそこにこだわってきてしまうものなのです。
ボクも不真面目なドラマーですから、最初はうっとうしいこと言ってるなと思いました(汗)自分たちで曲を作るようになったり、レコーディングしたり、ドラマーとしてのステージが上がってくると共にその辺のこだわりも出てきました。
もちろん、まだわかんねーよ!という人も多いと思います。
でもまずはイイ音を鳴らすように心がけてドラムの演奏をしましょう!
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